関係が深い人以外は話をしても、あまり盛り上がらないと悩む人は多いと思う。
初デート、取引先の人、知り合い程度の人など…。
私自身もその一人で、今大いに悩んでいる。
今回レビューする本はそんな人の一助になっていると強く思う。
第1章 雑談・会話のルール
「何を話したか」は忘れても、「何を感じたか」は一生残る。
人は話した内容は覚えないが、その人と接した時の感情は一生残る。
確証バイアス…「人は自分が聞きたい情報だけ受け入れる。」正しいことを言ったところで人の心は容易に動かない。
→会話上手の人は「自分」が「投げやすい球」ではなく、相手が受け取りやすい球を投げる
会話上手のファーストルールは「相手フォーカス」へとベクトルを切り替えること。
ハーバード大学の神経学者によると…「自分のことを話す時、人はお金や食べ物、セックスと同じような快感を覚える。」
マイクを相手に渡し、「相手に何を気持ち良く話してもらおうか」と考えることができれば、結果として、雑談や会話はどんどん弾む。
つまり質問し、耳を傾けることが何よりも大事。
ではどんな質問が有効か?
「open question」の話が弾みやすい。(6W1H)
また質問は次の4つに分けられる。
①導入質問 (元気?出身は?など) ②聞き返し質問
③フォローアップ質問(相手が言ったことに関する) ④ギアチェンジ質問(トピックを変える
相手の心を掴む話をするには、「関係」、「関心」、「価値」に絡むものにすることが大事
「関係」…相手に身近で、その悩みや損得に関わり、便利で影響を及ぼす会話ネタを選ぶ。
「関心」…人は成功話より「しくじり話」が大好き。
「価値」…人は自分の経験の話をし、手柄や長所など「自分の価値」をアピールする。 しかし相手にとって価値があるとは限らない。
「おれ、すごいぞ」よりも「あなたはすごい」を聞きたい。
最高の褒め方…承認、共感、賞賛、感謝
すぐきも大事!(すぐ褒める、具体的に褒める、気持ちを込めて褒める)
また叱る時もあるが、1:6(褒め)の割合が大事。
叱る順番…①叱るべき事実 ②理由(なぜダメなのか) ③主観(どう思うか)
④解決策の提示
第3章 説明のルール
13字以内に絞り込んだメッセージを作る…見出しなど
説明時のポイントは3つに絞り込む。
面白いプレゼンは問題解決フレームを使う。
第4章 共感される話し方
① 相手の感情に共感しながら話す(好意の返報性)…人は自分に共感する人に共感する
大勢に話す時は主語をWe(私たち)にする。
人は退屈な「ロジック」より、「ストーリー」に共感する生き物。
「Rag(みずぼらしい人)toRiches(金持ち)の立身出世物語は古今東西万民の心を掴む。
To do…Before after 気づき を入れた「30秒ストーリー」を作ってみる。
第5章 説得のルール
話すときは絵を見せるように。(detailを加えて、想像力を掻き立てる)
例:凝り性です。→私はりんごの皮むきに凝って8メートルを達成したことがある。
説得材料としての数字は相対的に使う。数字は情緒的なパワーも持っている。
100万人よりも一人の悲劇の方が人の心を掴む。
フラギング…重要なことを言う前に、相手に印象付ける
例:想像してみてください。など
プレゼンで緊張しなくなる鉄則
「プライドを捨てて、バカになれ」…自分とは意識を切り離し、他の人を演じる
問いかけを加えることも重要。
冒頭に告白も使える「実は私…」だけで、面白い掴みになる。
例:「え〜私は7年後に死にます。」
メラビアンの法則:外見5割、声4割、言葉1割
リモートの話し方:豊かな表情、大げさな動き、現物を見せて興味を引く、効果音をふんだんに使う、テロップを入れる。
リーダーシップは語尾に宿る:NG(と思います。〜と考えている)
棒読みを避けるため、キーワードを箇条書きにしておくことが大事。